春の到来を感じさせる今日の佳き日、湖南市立岩根小学校の卒業式がこのように盛大に挙行されましたことを、心よりお祝い申し上げます。
そして、今日の主役である卒業生の皆さん。皆さんは、小学校でのすべての勉強を無事に済ませ、今日、立派に卒業証書を手にされました。誠におめでとうございます。
皆さんが、岩根小学校の門をくぐった日から、もう6年も経ちました。入学式には桜が咲いていたと記憶します。それから6年間の小学校生活のなかで、たくさんの友達と一緒に遊び、先生がたから多くのことを教わってこられました。運動会や委員会活動、思川でのホタルの復活や広島への修学旅行など、楽しかった思い出、悔しかった思い出、そして、一生懸命頑張った思い出が、今なつかしく思い起こされていることと思います。これらはすべて皆さんの財産です。大切に胸の中にしまっておいてください。
皆さんは、小学校の6年間で大きくたくましく成長しました。中学校では、小学校で身につけた力をもっともっと伸ばしていってください。皆さんの成長が、湖南市のまちづくりと競いあうくらい伸びていってほしいと思います。そのための努力を積み重ねることが、皆さんを大切に育ててこられたご家族のかたや、温かいまなざしで皆さんを見守ってこられた地域のかたがたへの恩返しにつながっていくでしょう。中学校でも頑張ってください。
ところで、私も岩根小学校の卒業生です。しかし、小学校の1年と2年は下田小学校に通っていました。小学校1年生のときに、当時木造だった岩根小学校の校舎が火事で燃えてしまうということがありました。私は下田小学校から、「岩根小学校のお友達へ」という励ましのお手紙を書いたことを覚えています。3年生になって岩根小学校に転校してきましたが、そのとき新しく立派にできていたのが、皆さんが6年間親しみ学んだ今の校舎です。この校舎については、大きな地震が来たときには危険だということで、今年度に建て替える予定でしたが、「姉歯事件」という役所の手続の関係で遅れてしまいました。新しい年度には早速に建て替えをしていこうと思いますので、また皆さんが地域の大人となって岩根小学校にお手伝いに戻ってきてくれたときには、新しい校舎と対面してもらうことになるでしょう。
また、昭和28年には岩根谷川が崩れた事故もありましたが、現在、谷川の大規模な砂防工事を県に進めてもらっています。これは「思いを活かす水源の里・甲賀の川づくり」ということで、地域の方が「災害が今後起こらないように砂防えん堤を整備してもらいたい」と言っておられたのを聞いた5年生の皆さんが、一生懸命理想の岩根谷川を考えて実現したものです。土石流のあったはげ山の当時とは大きく異なり、砂防工事が施された岩根山は静かですが、さらに安心な裏山となることと思います。5年生の皆さんは、6年生のお兄さん、お姉さんが卒業され、これから下級生の面倒をみながら、次なる岩根小学校の伝統をつくっていかなければなりません。しっかりとお願いします。
さて、保護者の皆様におかれましては、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日まで、いろいろとご苦労があったことと思いますが、見違えるように大きく成長されたお子様の姿に慶びもひとしおのことと存じます。また、入学以来6年間、本市の教育に何かとご協力いただきましたことを、この場をお借りして厚くお礼申しあげます。特に地域運営学校、コミュニティスクールということでもございますので、お子さまのご卒業後もいろいろな面で運営に関わっていただければ幸いです。
高木校長先生、浅沼教頭先生をはじめ諸先生がたにおかれましては、終始ご熱心に子どもたちの教育にあたっていただき、このように立派にお育ていただきました。中学校へ入学の後も、子どもたちを温かく、支えてやっていただきますよう、よろしくお願いいたします。
では、卒業生の皆さん、いわねっことしての今日のこの感激をしっかりと胸にとどめ、健康に気をつけて、中学校でも精一杯力を出して活躍されることをお祈りし、祝辞といたします。