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 ■市長室

庁内訓示

平成30年12月の朝礼

 職員のみなさん、おはようございます。とうとう平成30年も最後の月になってしまいました。湖南三山の一斉公開も昨日で終わりましたが、年末に向けて業務の整理をお願いします。

 さて、AIという言葉を聞かない日がなくなるほど、私たちの暮らしに人工知能が浸透してきました。手許から離すことができないスマフォに入っているアプリでもAIを利用したものがたくさんあります。

 そして、AIは、私たちの公務職場にも急速に普及しはじめました。これからの行政が担う事務のコアのひとつとなってくる相談業務についても例外ではなく、さまざまな質問をデータベース化して適切な回答をAIが選択して提示するということは日常茶飯事になりつつあります。また、これまで長時間を要した会議録の作成やその要約作業にもAIが活用され始めています。

 さらには、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)という、職員がパソコン上でキーボードやマウスを操作して処理している定型業務やルーチンの仕事を代替する技術も進化しています。定型的な作業であれば、人間が作業するより迅速かつ正確に、しかも24時間365日動き続けることもできるということで、税務処理やふるさと納税などの事務に利用している自治体もあります。

 災害情報や道路補修の効率化、ケアプラン作りや保育園入園選定、子育て支援や観光案内、デマンド交通最適化や救急搬送の効率化、そして戸籍事務など、あらゆる場面にAIが進出してきています。これから労働力人口が急速に減少していくなかで、今までと同じように漫然と事務を続けるということが難しい時代に差し掛かってきたということでしょう。また、働き方改革により、適切なワーク・ライフ・バランスを実現するためには、こうした技術を活用して事務量自体を見直していかなければなりません。

 ところで、今クールのアニメの『転スラ』は、突然通り魔に刺されて死んだ主人公が異世界でスライムに生まれ変わるといういわゆる転生ものです。なろう系の最終兵器などとも言われていますが、真っ暗な洞窟に生まれたスライムが一つひとつスキルを獲得し、さまざまな主体とつながり、世界を動かしていきます。特にスキル「大賢者」は、思考加速や解析鑑定、並列演算などの多様な能力を備えており、まさにAIのようなものです。

 しかし、この大賢者というスキルを使おうとしても、もとのスライム自体がいなければ使いようがありません。同じように、私たちの身の回りにあるAIも、さまざまな解析や効率化には活躍しますが、残念ながら0から1を生み出す力は持っていません。

 次の時代に必要とされる能力は、事務を遂行する力や基礎的な知識ではなく、チャレンジ精神や行動力、洞察力、企画発想力、創造性、コミュニケーション能力などであるとされます。これらはきわめて人間的な能力です。そして、人間が方向性を示しさえすれば、AIやRPAが作業はこなしてくれる時代がすぐそこに来ています。そうしたこれからの時代には、前例踏襲でできない理由を探すのではなく、創造的にできる方法を探す能力を持つ職員が求められてくるということをお話しして、今月の朝礼を終わります。

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